屋根の上の散歩猫

ねぇねぇ〜小鳥子さん聞いてにゃ〜。
ご主人様がお出かけ前に、急いでお布団をしまっている隙を狙って、あたちはベランダから華麗に屋根へと飛び移り、屋根の上を散歩したのにゃ〜

ぴ〜〜〜〜！！！！
すごい冒険ぴ〜羨ましいぴ〜〜〜

たねやの屋根は大きくて角度が急なのにゃ〜。それはそれはスリリングだったのにゃ〜〜〜。

ぴ〜〜〜！それでどうしたぴ〜〜〜

ご主人様がかすかにあたちを探している声が聞こえたのにゃ〜
でも、あたちは、上へ上へと昇る楽しさしか考えられなかったのにゃ〜〜。

そのうち、ご主人様の赤い車がぴゅ〜〜〜って出て行くのが見えたのにゃ〜。
あらら？あたちはどうすればいいのかにゃ？と思ったのにゃ〜。
もぉ〜その時は、一番上の屋根のてっぺんの端っこにまるまることしかできなかったのにゃ〜。

そのうち、よっちゃんのトラックがぴゅ〜〜〜っと帰ってきたのにゃ〜。
きっと、ご主人様から呼び戻されたに違いないのにゃ〜。やばいのにゃ〜
大事になってきたのにゃ〜。

よっちゃんも、部屋の中を一心不乱に探してたのにゃ〜。あたちは、ここにゃ〜って思っても、あたちの声は聞こえなかったのにゃ〜。

すると、頭の良いよっちゃんは、裏の一段高い土地まで行って、屋根全体を見渡す事を思いついてくれたのにゃ〜。そして、あたちが屋根のてっぺんにいることを発見してくれて、今度は屋根まで登ってきてくれたのにゃ〜。

よっちゃんに呼ばれて、近づこうと思っても、足が滑って、怖くなって、途中でまるまってしまったのにゃ〜。よっちゃんは、ちゅ〜るをもって、あたちに近づき、ちゅ〜るを食べさせて、安心させたところで、あたちを抱っこして救出してくれたのにゃ〜。

怖かったのにゃ〜。
命の恩人は、いつもよっちゃんなのにゃ〜。
ありがとなのにゃ〜〜〜。

よかったぴ〜〜〜。