〜キッチンカー販売情報〜
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2023年11月24日

「クレームです」と書かれたメール

おはようございます。
たねやの嫁です。

2023年11月は例年であれば、大根の直売で水浸しになっているはずが、キッチンカーのイベント出店を多く入れた事で、常に何か食べ物やドリンク関連のものの仕入れや仕込みに追われる日々を送っております。

昨日、ハレの日マルシェに参加しました。
アンケートを実施していたので、運営側へ正直な回答(辛辣)を携帯で入力していたところに、セキスイハイムの営業S君が年末の挨拶に来てくれました。
ここ最近、ずっと留守の時に来てくれてたらしく、タイミングが合わずに会えてなかったので、久々で嬉しくて、声が枯れるまでおしゃべりしちゃったのですが・・・。

「今ね、ちょうどキッチンカーでイベントに出ててね、そのアンケートにね、辛辣な事を入力しちゃってたところなの」って話をしたら、S君は、大笑いして。

僕、としこさんの送ってくれたメール、未だに保存しているんですよ。って。

今から5年前2018年、S君が25歳の時、泉水家の注文住宅をセキスイハイムさんにお願いするのに、担当となった彼と出会いました。

今では、しっかり会社に信頼されるトップ営業マンとなって、お客様の気持ちに寄り添いつつ、後輩の指導にもしっかり取り組み、労働組合でも声をあげられる立場で会社へも意見の言える大人になっていました。

市原市の住宅展示場や木更津の住宅展示場のモデルハウスでは、各社のお話を聞きました。
以前、1年未満ではありましたが、住宅好きの私は、展示場で資金計算&モデルハウス案内係として派遣で働いていた事もあり、営業さんの戦略を裏側から知りつくしていたので(派遣だから色んな現場に配属される度に、それぞれの会社(大手)営業の戦略を聞かされていた)。

なので、それはそれば、シビアな目線で、各社の担当者トークを聞いていたのですが・・・。

なんと、このS君。素晴らしかった。
それこそ、IT業界で長い間働いていた私の周りには、若い男の子からおっさんまで、あらゆる男性社員達と働いていたのですが。

若くして、このおばはんの裏メッセージを読み解く能力があったのです。

注文住宅といっても、セキスイハイムは工場でユニットという骨組みを作って、現場で組み立て仕上げるというもので、Youtubeとかでも人気の欠陥住宅などの動画も勉強してきた私やよっちゃんは、セキスイハイムの規格品として完成度の高さと、大手メーカーでもある信頼度で、商品としての安心感も含めて、ここに決めました。

しかし、私という顧客(モンスター)を相手にせねばならなかったS君。
さぞかし、大変だったことでしょう。

吊り下げシェルフ.png
メーカーの吊り下げBOXではなく、吊り下げシェルフを設置してほしいとお願いした事例(泉水家・セキスイハイム)


セキスイハイムへのクレームに関する情報収集ならびに、これまでの事例関連の画像(公式ホームページなどで公開しているもの)
そして、提示してくれる壁紙ならびに、さまざまな部品、部材関連の書類は、寝ずにチェック。

靴箱の下をそのままタイル敷き.png
玄関の靴箱は、表になる扉を合わせる為に後ろ壁で調整し、金具もそろえて一体感を出し、下の部分はにおいや湿気がこもらないように、空いた状態でタイル敷きにする。(泉水家・セキスイハイム)

さらには、各メーカーが出してるカタログも大量に取り寄せてもらい、チェック!
他の展示場で使われているものについても、全てチェック!

私が仕事の時しか発動しないヲタ気質というか、気になる事は全て調べつくさなくては気がすまない性格で、全身全霊で取り組む事により、それはそれば、S君。気が気ではないのです。

あれ?御社の事例にあるのに、公式ホームページに載ってるのに知らないの?
といった、私の発言に、なんど背中と脇汗をかいたことでしょう。

重たいシャンデリア設置.png
吹き抜けの階段に重いシャンデリアを設置(泉水家・セキスイハイム)


そして、私の夜中のメール。

その一つが、「納期について」クレームです。の件名のメール。

工場生産だったユニットで、予定通りに仕上がっていたとしても、組み立て時、現地の天候によっては、中止にせねばならないという問題もありました。

しかし、私が求める大手メーカーへの譲歩には、「限度」があり。
小さい工務店に頼んだのなら許すしかない事でも、あなたの会社大手ですよね。

という、日本の大手ができる範囲というものをIT系大手メーカーとの仕事をしてきた私は知り尽くしていたので、そりゃないんじゃないかしら。のメールを送りました。

私は、インテリアコーディネーター宛てのメール
担当営業さんへのメール
会社に確認すべきことよ!のメールで分けてあったことに、S君は気づいていました。

すぐに確認せよ!という意味があるものは件名を見ればわかるようになっていたと・・・。

そして、宛先、ccと、送る相手が違っていたことも、回答を求める時にも、いつまでで良いよ。という期限付きだったことも。

そんなS君が最後に泣きそうになったそうです。
最後の最後の引き渡しの時に、「本当によくがんばってくれたね」と声をかけてくれた事と、最高にほめたたえたアンケートを会社宛てに提出していたこと。
私のような人間の中にも、やさしさがある事に彼は気づいてくれてたのです。

セキスイハイムは、最初から最後までの間、何度もアンケートを提出しなくてはいけませんでした。
その都度、その時の問題点や、対応してくれた人の評価などは、正確に送りました。
良いものを作る、この段階では、ここはクリアしていなくてはいけない。

人間だからヒューマンエラーはある。
ただ、何を優先すべきか、何が大事か?を理解しあえれば、おのずとお互いの妥協点が見えてくる。

S君は、営業は会社が決めた事にお客様を誘導して、家を仕上げる仕事だと思っていたが、ここまでは上司も動いてくれる、会社も動いてくれるという範囲が分かったとのこと。
ある一定の規定や基準を満たせば、融通のききにくいと言われているセキスイハイムでも、夢のように頑丈なのに、融通効きまくった素敵な住宅ができるのだと!
ただし、基準を満たす為に客自身も、それに合わせられる部材やアイデアや、努力をすることも必要なのです。

私は、全てを叶えたいわけではなかった、出来ない事も当然あるだろうと思っていました。
知り合いに2人ほど、1級建築士の資格を持っている人にも相談したし、一人は積水ハウスの営業マンだったので、S君が大変な顧客(私)を対応しているということを知って、それはそれは褒めていました。

アンケートで辛辣な事を私が書く時は、本当に腹を立てた時もありますが
冷静に書いている時には、改善すべきことだし、自分の為に情報収集するのではなく、相手がこの情報を与える事に不愉快な思いをしていないか?理由はなんだろう?と不信に思っていないか?を考えてほしいのです。

そして、最後はお互いに寄り添えるか?ということです。

腹を立てたり、嫌な態度をとったり。
そういうことは、私も若い頃には、よくしていたかもしれません。
でも、学校の先生との時も、友達との時も、会社の同僚や上司や、会社を相手にしたときも、かならず「大事なこと」という部分が欠けている場合、好きになれないまま終わる事があります。

人それぞれ大事なものは違います。私が正しいわけでも、総理大臣が正しいわけでもなく。
正しい事は人それぞれがもっていていいことだと思います。

でも、失礼な人は嫌いです。
間違えただけなら、すぐに謝ります。
気づけてなかったら、気づいた時に失礼を詫びます。

だから、このS君は、私に、自分が保存していたメールを見せる時に、大丈夫かな?
怒らないかな?っていうんです。
私が送ったメールなのに、私が「クレームです」って書いたメールなのに。

そういう気遣いが5年経った今でも、小さい心の動きに敏感かつ、寄り添う気持ちがあるからこそ。
私の今は、大満足の家に住めて、夢をかなえてもらえて、幸せでしかありません。

すごい長い文章なので、読み終えてくださった方ありがとうございます。

出会う時期も出会う相手との相性も、いろんな偶然で
その人ののちの人生に影響されるものなのですね。

でも、嬉しくて、そして自分のメールが恐ろしすぎて、ごめんねの気持ちいっぱいでした。
ありがとうS君。
posted by たねや at 09:57| 千葉 | 注文住宅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする