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2024年12月26日

廃墟の風景

こんばんは
たねやの嫁です。

今年の地上波テレビドラマの最終話は、「海に眠るダイヤモンド」が一番感動してしまった。
私は、子供の頃、社宅の巨大団地に住んでいた。

子供の頃、引っ越しして色々なところに住んでいたので、まだ残っているところもあるかもしれないが、基本的には跡形も無くなり、そこは新しい風景になり、記憶にしか残っていないその思い出が、本物なのか空想なのか区別がつかないから切なくなることがある。

ライオンの隠れ家というドラマもとても好きだった。
なぜか、ほんわかと優しい気持ちのいい感覚が残るドラマだったので、次の週が楽しみだったけど
最終回に近づくにつれて、少し悲しい気持ちになったり、現実は、そううまくいかないという終わり方だったような。

理想だよね。だったからこそ、ちょっとだけ残念な気持ちにもなったのが本音。

実は、「土気」という土地に小学校3年生から中学1年生までの4年間住んでいた事がある。
その時は、区画整理も出来ていない杉林ばかりが多く、道路を牛が歩くので、牛のフンを踏んでしまったこともあるぐらい田舎。

転校してきた時に、知能の低い女の子たいた。
その子の事が気になって、仲良くなったけど、電話番号やメールアドレスなどを交換する時代ではない。
でも、その子が母親とたこ焼きや焼きそばを売る店を始めた事をなぜか知った?手紙の交換をしていたのかも?

最初は、1軒屋のお店でスタートしたが、区画整理された駅前のモールに店を移転し、何度も何度も、その店に足を運んだ。

最後は、何年前だったのか?もしかすると7年ぐらい前だったかもしれない。
その時は、その子だけがお店にいて、お母さんは?と聞くと「夜ごはん作るのに先に帰った」と言った。

お店を閉めるのを一人で出来るようになったんだ。そっか、お母さんがいなくても大丈夫になったのかな〜って嬉しく思えた。
その後、また来るね〜と言ってから、ずっと行けてなかった。

つい最近、急に思い出して、行ってみたらお店は無かった。
いつ閉まったのか?お店を検索しても何の情報も出てこない。

そもそも、そのモールも最後に行った時には、まだ色んなお店があったのに、テナント募集の空き店舗だらけになっていて、もしかすると、コロナの後、人の動きが変わって、継続できる店も減ってしまったのかもしれない。

とてもとても後悔している。
元気なのか?お母さんも元気なのか?
何かしているのか?
一人で暮らしたりしているのか?

何もわからない。

そこにあった風景が本当だったのか?彼女は存在していたのか?お店も私の幻覚だったかもしれない・・・と思ってしまうほど、何の情報も無い。区画整理がすごすぎて、うっすら覚えている思い出を辿ってGoogleで調べようと思っても、彼女の家の位置もまったく分からない。

そんな現実があったから・・・。

海に眠るダイヤモンドの最終回
軍艦島のパワーと廃墟の風景が、交互に描かれる「記憶の曖昧さ」や、「思い出の切なさ」を同じように感じて不思議な感覚になった。

日本人が作る、日本のドラマは、根っこにある魂のようなものを揺さぶる。

テレビからネットに、そしてドラマも乱立している今。
自分の琴線にふれる「物語」を作ってくれる方達に感謝です。

未来に希望を持てるとは思えてない私は、そういう「物語」に自分の記憶を投影させて、少し救われたり、寂しくなったり、元気になったり。

きっと、数年もすれば、また何もかもが今と違って
何が本当だったのかも分からず、心が彷徨うのかもしれないけど。

今の私もまた、何かで誰かの救いになる事があればいいな〜と願うばかりです。
posted by たねや at 17:58| 千葉 ☀| 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする